チェスには将棋と違って、引き分けがあります。
残りの駒の数などで勝ち目がない時に、負けないように引き分けに持っていくことがあります。
相手がチェックメイトまで持っていけなかった場合、引き分けになる可能性があります。
この引き分けのことをチェックメイトではなくステイルメイトと言います。
どのような場合にステイルメイトになるのか?
そのステイルメイト(引き分け)とチェックメイトの違いについて解説します。
ステイルメイト(引き分け)の条件
まず、ステイルメイト(引き分け)の条件とは?
以下の3つの条件が全て揃った時が、対戦相手によって「ステイルメイトされた」状態に該当する。
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』ステイルメイト
- 自分の手番である。
- 相手にチェックはされていない。
- 合法手がない。つまり、反則にならずに次に動かせる駒が一つもない。
チェックメイトとステイルメイトの違い
例:ステイルメイト
ステイルメイトはどんな時になるのか例を紹介します。
このような場面で黒のターンの場合。
現時点の状態ですと、d7の白のポーンで黒のキングを取ることができないので、チェックがかかっていない状態です。
ポーンは前に進みますが、相手の駒を取る時は、斜め前の駒を取る動きをします。
下図の場合、ポーンの斜め前(c8、f8)に相手の駒がないので動くことはできません。
黒のターンで、黒のキングは『赤い➡』と『青い➡』に動かすことができます。
しかし
『赤い➡』に動かした場合
次のターンで白のポーンに取られてしまうので動かすことができません。
『青い➡』に動かした場合
次のターンで白のキングに取られてしまうので動かすことができません。
つまり、チェスでは自らチェックされにいくことはできません。
白がチェックできていない状態だけど、黒も動かすことができない状況だとステイルメイトになり、引き分けです。
例:チェックメイト
続いて、チェックメイトになる場合の例を解説します。
このような場面で白のターンの場合(ポーンをクイーンに変更)だと、d7のクイーンで黒のキングにチェックした状態です。
下図の場合(ポーンをクイーンに変更)ですと、クイーンは前に進めてキングを取ることができるので、チェックがかかっている状態で、黒のキングは逃げ場がないのでチェックメイトです。
おわり―
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